Works

夜から朝へ。一夜を通して綴られる、4つの物語。

01

Moon

パフォーマー
アオイツキ

ドアがしまります。
六本木駅の最終電車は満員に近い。
揺られながら手元の画面の光と音楽で周囲とのつながりを遮断する。
やがてトンネルをぬけるとあたり一面はネオンに照らされた夜空。
六本木の銀河鉄道の夜は満員で狭い。
130年前の東北の景色とはだいぶ違うだろう。
慣れているのだろう外の景色を見る乗客も少ない。
ぼーっと窓の外を眺めながら、フッと息をかける。
0:00 東京タワーの灯りが消える。
…同じ方角に月が出ていた。これまで気付くこともなかったのに。
あの月は昨日の月なのか、今日の月なのか、明日の月なのか…
わたしたちは昨日と今日の時空をこえる鉄道に乗っていたのだ。

02

Startrail

パフォーマー
アオイツキ

アオイツキは「ほしめぐり」の水先案内人。
みんなでつないだレールは
星々の軌跡(スター トレイル)であり
出発の道(スタート レール)だ。
それぞれの星座には
それぞれの銀河鉄道が走る。
いっせいにさまざまな方向に走る光の世界。
それぞれがバラバラに走る美しい世界。
どの光を追うかは、
その人次第。
光に誘われるようにアオイツキは、
あらわれて、
踊り、
消えていくのだった。

03

Midnight in Clouds

パフォーマー
ATSUSHI

わたしたちは
この雲の中のような
蜘蛛の巣の中のような
夜の中から
世の中から
抜け出すことは出来るのだろうか?
繰り返す夜の物語。

04

Sun

パフォーマー
ATSUSHI

暗闇の中、一人の男が、目を覚ます。
あたりはまだ暗い、寝静まった街、まだみな夢の中にちがいない。
男の動きは鈍い。それもそのはずだ。この暮らしをいつからか繰り返している。
この日々に灯りを見出すことはできるのだろうか。
レコードプレーヤーに針を落とす。卓上の花に水を指す。
美しい音楽と植物は、男の心をやわらかくさせる。
そういえば、昨晩、開封していない手紙があった。
手紙の封をきるとそこに書かれてあったのは…

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